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キム・イングォン、「映画『宿命』は、抑圧された男たちのファンタジー」
除隊以後『マイファーザー』、『用意周到ミスシン』、『宿命』などの作品に相次いで出演しているキム・イングォン。彼はすでに忠武路で、演技派俳優として定評がある。『宿命』でも、クォン・サンウ、ソン・スンホンと並び印象的な演技を見せ、型破りなイメージチェンジをした。最近2年間で個人的に、また俳優として大きい変化を経験した彼に、『宿命』が封切られる日に会った。

-「ドワン」という役を演じるのは楽ではなったと思う。麻薬中毒者であり、最後には愛する女に極悪非道な行為まではばからない人物で。
「キム・ヘゴン監督のように“マッチョ”な人物で(笑い)。初めに(シナリオを)読んだ時、こんな奴がいるのかと思った。自身の腹を切り、愛する女の顔にカミソリの刃を立てるような人物なので、そのシーンのために悩んだ。しかしドワンの立場で考えてみると、愛する女が酒場で男たちに抱かれるのを見るよりは、自分のそばに置いておく方が良いというのは理解できる。“お前は顔をあきらめろ。その代わり俺が幸せにしてやる”そんな心情でないか?」


-初めてシナリオを見たときの感想は?
「男たちのファンタジーを満たすことのできる映画だという気がした。私たちは皆、動物的な本能を持っているでしょう。しかし社会制度に縛られて、そのような本能を抑圧されて生きている。こういう荒々しいストーリーが、男たちの本能をある程度満足させることができると思う」

-映画が公開される前、映画『友人』に似ていると言われたが。
「韓国ノワールが、まだ盛んではないのでそう見えるようだ。暴力団と友情が素材の話が多くないので、そのような内容が含まれている映画であれば『友人』や、『卑劣な通り』などと一緒にされるようだ」

-今回の役のために、色々な映画を参考にしたと聞いた。他の俳優の演技を真似るようになるのではないか?
「演技をする前に多くの映画を見るほうだ。今回もドワンが麻薬中毒者なので、麻薬中毒者が出てくる映画は全部見た。どうして見るかというと、むしろその人たちの演技に似ないようにするためだ。全部見た後で、私だけのやり方で演技をする」

-“麻薬中毒者”の演技が圧巻だった。体重も落したようだが。
「もっとたくさん落としたかったが、過去のシーンで服を脱いでラグビーをする場面もあって、それ以上出来なかった。あまりにもナイスボディの俳優たちと一緒に演技をしたので、脇役は合わせてあげなければ(笑い)」

-映画ごとに完全に違ったキャラクターを演じている。前作『用意周到ミスシン』では、「非常識」な考試生役だったのに、今回はドン底まで落ちた組織暴力団。イメージチェンジを意識して、作品を選択しているのか?
「与えられた役が、自分にできるかできないかを突詰めて考えるほうだ。まだ私がシナリオを選択できる立場ではないので、イメージチェンジを特別に念頭に置いて選択したりしない」

-10年間の俳優生活で、ターニングポイントになった作品があるか?
初めて主役を演じた『鱒』という作品。その作品以来「今年の有望株」にも選ばれたりした。当時私はもうすごい俳優になれると思った。ところがそうではなかった(笑い)」

-今回の映画に出演して感慨が深かったと思うが。最近出演した作品の中では、最も重みがあって、最も大変な配役だったので。
「今回の映画に出演して、重みのある役に対する欲が出た。そしてキム・ヘゴン監督が、クォン・サンウ氏やソン・スンホン氏の演技を引き出す過程を見て、私の演技力を引き出してくれる、本当に息の合う監督に出会いたいという思いも出てきた。キム・ヘゴン監督が良くなかったという意味ではない(笑い)」

-次期作として準備している作品があるか?
「今『悪い奴がよく寝る』という作品にキャスティングされた状態だが、出資が上手くいかなくてまだ開始されていない。シナリオが本当に良い作品なので、早く撮影に入れたら良い」