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ユソン「『馬医』始まりと終わりを共に・・胸いっぱいの余韻残し」
「『馬医』は私のフィルモグラフィに存在感ある作品として残ると思います。胸いっぱいの余韻ある作品です」ユソンは最近放映終了したMBCドラマ『馬医』で、お茶の間に深い存在感を刻んだ。昨年『ドント・クライ・マミー』などの映画で強烈な印象を残した彼女は、お茶の間に舞台を変え初の正統派時代劇を見事に演じきった。ドラマを終えて会見したユソンは「すごくいいだろうと思っていましたが、何となく寂しくて物足りない気がする」と笑った。

ユソンは『馬医』と始まり、終わりを共にした。数十名の演技者の中で1話から最後の50話まで出演した唯一の演技者だ。ユソンは「イ・ミョンファン(ソン・チャンミン)が47話で死んだため最長出演者になった」と笑い「初回に出演した時には想像も出来なかった。始まりと終わりを共にしたという点で意味があり、味わい深い」と話した。

ユソンは劇中、登場人物とストーリーの流れの変化の中でしっかりと重心を掴んで来た。女医チャン・インジュ役を演じ、イ・ミョンファンとは熾烈な愛憎関係でドラマの葛藤を誘発してきた。またペク・クァンヒョン(チョ・スンウ)とカン・ジニョン(イ・ヨウォン)の出生の秘密を握って緊張感を作ってきた。嗚咽演技から感情が爆発するシーンまで、感情の消耗が大きな人物だった。

「チャン・インジュは出生の秘密を唯一知っている、重要なカギを握っている人物なんです。クァンヒョンとカン・ジニョンを見る視線自体も非常に憐れでした。その真実を自分の口で伝えざるを得なかった時は、嗚咽するしかありませんでした。またジニョンの身分を墜落させなければならなかった時はすごく胸が痛かったです。感情シーンが多いキャラクターだったと思います」隠れたロマンスもあった。ドラマ後半部にはずっと対立関係にあったイ・ミョンファンを実は恋い慕っていたという事実が明るみになり、視聴者に衝撃(?)を与えたりもした。しかしロマンスは内心残念だったと打ち明けた。

「イ・ミョンファンと1、2話の頃から互いに好きだったニュアンスがあったのですが、その後は繰り広げることが出来ませんでした。再び会った時に重々しい再会があるだろうと思ったのですが、上手く処理することが出来ずに対立角として立つことになったので、愛憎と切なさがありました。実際、ミョンファンとインジュの複雑な感情が上手く表現されていないように思い、監督にアピールしたこともありました。登場人物が多くてそのようになったこともありますが、残念です。ミョンファンが死ぬ前に、恋い慕っていた気持ちを伝えて涙を流すシーンを視聴者は意外だと受け取ったようですが、私にとってはそのシーンは恨みを晴らしてくれるシーンでした。慰めとなったシーンなんです」

映画『ドント・クライ・マミー』では劇を率いていく主人公だったとしたら、『馬医』ではチョ・スンウとイ・ヨウォンの助っ人として活躍した。“鍼術の鬼才”と紹介されていたチャン・インジュだったが、女医というよりは助っ人の姿に焦点が当てられたのは残念ではなかったろうか。

実際、ペク・クァンヒョンよりも先に舍巖道人の一番弟子となった人物なのに、きらびやかに見せる暇もなくペク・クァンヒョンがどんどん打って上に行ってしまいました(笑)。後には手術シーンで脈だけを取っていました。医術的にメントリングする機会がなかったということは残念ですが、女医ドラマではないですから。成功するよう手助けしてフレームを握るのが私の役割です」
ユソンは十数年前、フュージョン時代劇『大望』に出演したこともあるが、時代劇への挑戦は『馬医』が初めてだ。「“イ・ビョンフンの時代劇”を一回ぐらいはやってみたかった」というユソンは「最初はプレッシャーにもなり責任も感じた。でもいざ作品をやってみると楽になる瞬間が来た。イ・ビョンフン監督と息を合わせたということが満足だ」と話した。

時代劇の魅力も今さらながら感じた。「毎回時代劇が成功するわけではないですが、安定した視聴率と老若男女を問わず、視聴者に対する包容力があるように思います。刺激的であったり害になるような要素もありませんし。また歴史を背景にしていたので新しく知った面白さもありましたし、非常に魅力的なジャンルだと思います。イ・ビョンフン監督の時代劇は明るくて健康的なドラマなので、どの国でも共感されて人気が得られると思います」

「次の作品で時代劇をまたしたいか?」という質問には「すぐにしろと言われれば出来ないと思う」と笑いながら首を振った。しかし「演技者という職業は演技欲にエンジンがかかったら、どうなるか分からない。キャラクターが魅力的なら出来そうだ」と話した。

ユソンは常に作品の中で変身を試み、信頼を積んできた女優だ。「いつも作品を選択する時は重複していないキャラクターを選ぶ」というユソンは、次期作をすることになったら『馬医』とはまた違う作品をしたいと話した。

「時代劇で毎日同じ服、同じ扮装をしていたので、自分だけのスタイルを見せたいって思いました。現代物で様々なスタイルも演出したいし、キャラクター上でも自分だけのカラーを見せたいです。事実チャン・インジュが表現の幅が広いキャラクターではありませんでした。映画では果敢で積極的で感情の幅が広かったとしたら、『馬医』では物静かで抑えていました。千変万化なキャラクターを演じてみたいです」

作品を通じ、新しいエネルギーを得たというユソン、彼女が選択する次期作が今から気になる。