Home > エンターテイメント > スターインタビュー > 芸能界の性上納問題を扱った映画『ノリゲ』の主人公ミン・ジヒョン「故チャン・ジャヨン、かばってあげたかった」

芸能界の性上納問題を扱った映画『ノリゲ』の主人公ミン・ジヒョン「故チャン・ジャヨン、かばってあげたかった」
慎重ではあるが力強い。か細く見えるが断固としたものを感じる。

センセーションを免れない映画とその主人公として強烈なスクリーンデビューを果たしたミン・ジヒョンからは、強い覚悟が伝わってきた。芸能界性上納問題と司法の不条理を扱った今回の作品は、芸能界版『トガニ』として知られ期待を集めてきた。

故チャン・ジャヨン事件をモチーフに、一人の女優を死に追いやった悲劇を前に正義を追い求める熱血記者と検事が彼女の不当な死の真実を明らかにしようとする戦いが物語の主を成す。今回の映画は性上納という悲劇的な現実に崩れ落ちた無名の女優の物語をリアルに描いていることから、どうしても特定の人物を想像させる。

映画のタイトル『ノリゲ』のように、尊厳な人間ではなくノリゲ(慰み者)の扱いを受け、自ら命を絶ってしまった人物チョン・ジヒを演じたミン・ジヒョンは、苦痛でありがらもリアルな演技で注目を浴びている。今年二十歳という年齢には思えないぐらい明るい肌と透き通った美貌のミン・ジヒョンは、10年間も演技者の道を歩いてきた準備された新人だ。

『TV房子伝』や『福寿草』などで印象的な演技を繰り広げたミン・ジヒョンは、今回の映画で第2の演技人生を歩くことになると思われる。自殺や露出、セックスシーンなど水位の高い演技も演技だが、キャラクター自体が残す残響が大きいからだ。「以前からこんなシナリオがあったらなあと漠然と思ってきたんですが、シナリオを受け取ってすごくびっくりしました。でも出演するまで悩みました。前作の『房子伝』も露出があったし、今回の役割も露出シーンがあったので憂慮しました。でも私がもしこの役を放棄して他の演技者が演技をしたって想像したら、すごく後悔するような気がしたんです。また監督が私にだけシナリオをくれた理由があるのではとも思ったんです」

ミン・ジヒョンは今回の映画のために特に故チャン・ジャヨン事件を調査したり、演技する時にチャン・ジャヨンを念頭に置いたりはしなかったという。しかし自分がチャン・ジャヨンキャラクターを演技することで、故人に対する先入観や誤解を少しは解いてあげたかったという気持ちを慎重に述べた。「どうしても同じ業界にいるので、亡くなったその方について知人などから聞いた話がありました。伝え聞いたところによると、その方は本当にもろくて良い人だったそうです。でも事件以降、その方について悪い話をたびたびするのを見ました。そうじゃなかったと私がかばってあげたい気がしました。それで映画の中でわざと露出の激しい衣装は避けたんです」
10年間演技者の道を歩きながら経済的な困難や辞めたい時期もあったものの、ミン・ジヒョンはアルバイトをしながら誠実に生きてきた。「映画みたいな誘惑や黒いオファーを受けたことはありません。そんな事は大部分酒の席で起きるじゃないですか。私はアルバイトもしなければならなかったし、責任を取らなければならない家族もいたので酒の席に行く時間さえありませんでした。でも芸能界でそんな事があったということ、大変な思いでオーディションを受けても、後で決められた配役を見ると虚脱していくようなことはたくさん見聞きしてきました」

ミン・ジヒョンは保守的な性格のせいで誘惑に振り回されなかったと言い、辛い瞬間はあるが演技者は演技力で認められなければならないと真っ直ぐに話した。顔に傷跡が出来て数年間演技が出来なかった時期も、ミン・ジヒョンは各種の資格を取って正直で誠実に生きようと努力した。「私に故人を代入して連想することは仕方がないと思います。憂鬱で悲しい役割ですが、映画を見て出られる時は、最後の瞬間に純粋で素敵な夢を見ていたチョン・ジヒの姿を記憶して頂けたらって思います」

今回の映画が『トガニ』や『折れた矢』のように、社会的な反響を引き起こすことになったら願うことはあるかという言葉にミン・ジヒョンは、専属契約書の透明性と女優が望まない酒の席を避けることが出来るよう法的な措置がなされればいいと答えた。「専属契約書ということが難しくもあり、条項ごとに違って演技者にとって非常に不利に適用するケースをたくさん見ました。契約書を簡単に認知出来るよう手助けする制度があったらと思います。そして100名中1名であっても、望まない酒の席に引っぱり出されて苦痛を受ける女優がなくなるよう法的に保護してくれたらと思います」

今回の映画を通じ自分の不足な点を切実に感じたというミン・ジヒョンは、限界を克服し真実味のある様々なキャラクターをこなせる演技者になりたいと力強い覚悟を明かした。