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チャン・ヒョク「やりたかった作品が興行も上手くいく」
『運命のように君を愛してる』の総評を一言で要約しようとするなら、「やはりチャン・ヒョクだ」で表現出来る。それほどチャン・ヒョクの重みは並外れていた。立体的なキャラクターや登場人物との完璧なケミ(相性)、繊細な演技力にまで称賛が注がれた。

最近放映終了したMBCドラマ『運命のように君を愛してる』のチャン・ヒョクは、久しぶりのロマンチックコメディで水を得た魚のように思いっきり演じた。原作があってともすれば分かり切ったドラマになり得たのだが、チャン・ヒョクが演じたイ・ゴンは最も分からないキャラクターだった。カッコ悪かったりユニークだったり、純情男だったりと刻々と変化するこの複雑なキャラクターを、彼は“ワンマンショー”に近い演技で魅力的に解き明かした。

ドラマの放映終了後、チャン・ヒョクとソウル市駅三洞にあるカフェで会った。ドラマ『運命のように君を愛してる』について、イ・ゴンについて、そして俳優チャン・ヒョクについての話をしてくれた。

毎回作品の度に体を投げ出すという彼は、今回も遺憾なく自分を投じた。真摯な語り口の中から愛情がにじみ出ていた。彼がなぜ良い俳優として評価されるのか、その答えが発見出来た。

チャン・ヒョクが演じたロコ男は、その他のドラマのロコ男とも違った。イ・ゴンの代名詞となった豪快な笑い声「ウハハハ」やダークサークルで覆われた顔、短髪の脂ぎった髪とユニークな設定が興味深かった。

「このドラマで重要なことは、コメディは重たい話を導こうとする一つの装置に過ぎないんです。子供を失った父親の気持ち、突然結婚することになるストーリーがあるんですが、情緒的にヒューマニズムを融和するためにコメディ演技が必要でした。それで思い浮かんだのがスクルージの若き日でした。偏屈で気難しく生きていたが、最後に過去と現在の自分を生きながら変化する人物を想像したんです」

“チャン・ヒョク風コメディ”に熱狂する視聴者は多かったが、チャン・ヒョクの考えはちょっと違った。無理にコメディ演技をしたりはしなかったと話した。例えば、大きな笑いを抱かせた“カタツムリシーン”も、イ・ゴンは深刻だっただけでCGとBGMがコメディの雰囲気を活かしてくれたという。

イ・ゴンはドラマの中で独歩的に引き立ち劇を率いて来たキャラクターだったが、チャン・ヒョクはドラマの功を共に演じたチャン・ナラ、そして演出の力として回した。話題となった“餅つきのシーン”“ハダカムギのシーン”もそうだった。

「ロマコメジャンルをどこまで許容させることが出来るか、演出が挑戦意識を持って多様な技法を試みましたし、俳優らもそこに合わせて投じようとしました。ドラマの中で実際の俳優の名前が取り上げられたり餅つきのシーンが変じゃなかったことは、そんなユニークなものが許容されたためだと思います。遺伝病や記憶喪失症など、めちゃくちゃになり得る素材を他のものに転換させるウイットもありました」

『運命のように君を愛してる』のチャン・ヒョクとチャン・ナラは12年ぶりの“再結合カップル”として注目された。二人は期待以上のケミ(相性)で“再結合”の良い例を見せてくれた。

「久しぶりに会ったら成熟した感じがしました。チャン・ナラが二十歳ぐらいの時に会ってから12年ぶりに再会したんですが、チャン・ナラさんの歳は20代後半だと思っていました。歳を聞いてびっくりしました。昨日より今日会っている感じがあったからだと思います」
再会したチャン・ナラの演技ははるかに成熟し内攻があった。次の作品をまたやりたいぐらい“無限の信頼感”も生じた。

「アクションとリアクションをやり取りしてみると、チャン・ナラさんがくれるアクションには深さがあるんです。キャッチボールに例えると、奥深くにぐいぐいと入ってくる感じでした。次も一緒に作品をしたら良さそうです」

「作品をする度に毎回得るものがあります。あるドラマでは「自分は本当に演技が出来ないんだなあ」と思ったりもし、またあるドラマでは「自分を全部投じた。これ以上出来ない」って自ら自己陶酔に陥ったドラマもあったと思います。『運命のように君を愛してる』は人々が本当に良いプレイをしていたドラマです。チームプレイ以上を持っていっています。眠ることは出来ませんでしたが、良い時間でした。若い頃眠らなくても疲れないでまた演じていたように、そんな風に演じたドラマです」