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ムン・ソリ「加瀬亮と試写会の衣装を相談したら」(
映画『自由が丘8丁目』は、ホン・サンス監督の他の映画みたいに俳優のすっぴんを見ているかのような感興を抱かせる作品だ。即興的な台本作業で行われるホン監督の現場で俳優はキャラクターに、キャラクターは俳優となる。

愛する女性を訪ねて韓国に来た日本人男性モリ(加瀬亮)をはじめ、彼と思いがけない出会いを持つことになるヨンソン(ムン・ソリ)、モリと共にゲストハウスで過ごし親交を深めるサンウォン(キム・ウィソン)など、『自由が丘8丁目』の中の人物はどこか実際に生きているかのような不思議な感傷を抱かせる。


映画でモリと偶然出会って縁を結ぶヨンソン役は、産業映画と作家主義的な作品を行き来しながら活発に活動中の女優ムン・ソリが演じた。モリとヨンソンの意志疎通が英語で行われるだけに、ムン・ソリも多くのセリフを英語でこなした。流暢でありながらも現実的な英語の発音に俳優特有のとぼけた表情まで、ムン・ソリのヨンソンは劇中のどの人物よりも愉快で愛らしいキャラクターとして完成された。

ムン・ソリは『自由が丘8丁目』を「ただ見ても面白い、時間の流れをごちゃまぜにしたにもかかわらず感情の強さは依然として大きな映画」と説明した。続けて「悲しくも、温かくもある感情の大きさが心を動かすだろう」と付け加えた。

劇中、加瀬亮とかなりお似合いのカップルだったと言うと、ムン・ソリは大きく笑ってみせた後「よく似合っていたなんて、良かった」とし「もう何回か一緒に横になってみたり親しく過ごしたりしたので、友だちみたいだ」と答えた。加瀬亮と英語で演じたシーンは、英語が出来ないふりをするのではなく、本当に私が駆使する水準の英語で演技していた」と振り返った。

「英語の演技なのでさらに緊張しもしました。他の俳優よりずっと英語が出来ないので、英語のセリフがあんなにたくさんの分量が出るなんて思わなかったが、予想出来ずちょっと慌てたりもしました。他の言語で演技をしてみたら、違うように演技を考えるようになりました」

ムン・ソリは韓国語の演技に慣れていた自分に英語の演技がどんな経験だったか、比喩を通じて打ち明けた。彼女は「食べ物を食べることは同じでも、箸を使っていない人に使えと言ったら大変だ」とし「でも箸の使い方だけに気を取られていてはいけない。重要なことはこの食べ物をおいしく吟味して食べることじゃないかな」と答えた。

そうかと思えばムン・ソリは8月29日に行われた映画のマスコミ・配給試写で視線を集めていた加瀬亮の衣装について言葉を投げかけるや、笑いを隠すことが出来なかった。この日の加瀬亮は青のゆったりしたT-シャツに白い綿パンをはいて記者歓談会に出席した。通常の俳優が映画の公式席上に精一杯装いめかした姿で登場するのとは違って、加瀬亮の姿は劇中で北村を徘徊するモリの姿とあまりにも似通っていて微笑みを誘った。
「試写会の前日、加瀬亮に「明日何を着て行くの?」って携帯メッセージを送っていたんです。私も衣装を準備していたところだったので、アンサンブルを考えなければならないからです。そしたら「申し訳ないけど、僕はあまり服がないのでモリのように着て行くつもり。わかる?」って返事が来たんです。ベニス国際映画祭では立場上ブラックスーツを持っていかなければならなかったけど、試写会はそうじゃないからです。「うん、わかった」って返事をしたら「ごめん」って言うから「大丈夫」って返しました。その次の日どれほど悩んだことか(笑)。そうかといって私までヨンソンみたいに着るわけにはいかないじゃないですか。スタイリストと本当にすごく悩んだ末、ヘアーメイクをしたようなしないような恰好で行きました。一緒に写真を撮らなければならないから(笑)」