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チョン・ギョンホ「僕の俳優人生の代表作、まだなくて幸いだ」
新世代の青年らしい容貌と気さくで優しそうな微笑を持ったチョン・ギョンホが、連続殺人魔の演技に挑戦した。デビュー10年を迎えたチョン・ギョンホが、これまで見せてきた都会的で清潔なイメージとは全く違う選択だ。

我々の周辺でよく見かけるマンホール。その重いマンホールの蓋の下には何があるのか。ホラー映画『マンホール』(監督シン・ジェヨン)は、見慣れているが新しい視点の好奇心からスタートする。マンホールの下で生活しながら殺人を犯す殺人魔スチョル役を演じたチョン・ギョンホは「これまでしたことのない役をしたくて、この作品を選択した」と話した。そして何よりもミジャンセン短編映画祭でシン・ジェヨン監督が見せた才能の素晴らしさと独特な雰囲気に惹かれ、今回の作品に出演した。

目尻が下に垂れた穏やかな目つきとスリムな体を持ったチョン・ギョンホにとって、連続殺人魔は一風変わった挑戦となった。同じ所属事務所で長い間親交を深めてきたチョン・ユミ、キム・セロンと共に出演し、プレッシャーを減らせたのも今回の作品を選択した理由の一つだ。軍隊では本当に演技がしたかった。除隊後にこれまでしていなかった役がしたいとすごく思った。そして俳優として重要な時期で年齢でもあった。平凡じゃない役をするため『ローラーコースター』にも『無情都市』にも出演した。そして『マンホール』のスチョル役は100%シン・ジェヨン監督を信じて出演した。

撮影に入る前、分からない不祥事を予防するため腸チフスなどの予防注射をしてマンホールに入ったというチョン・ギョンホ。「注射をしたが、抗体は2週間後にしか出来ないそうだ。でも撮影は注射をしてすぐに始まった」と笑った。

一般人が入ることの出来ない場所であるマンホールに直接立った感想は「思ったよりすごく広い」ということ。映画で見せるマンホールの大部分はセットで撮影された。

「スチョルがなぜ殺人を犯すのか、なぜ悪人になったのか共感できるキャラクターとして見せるため努力した。理由ある殺人魔と絶対悪人の間ですごく苦悩し、自分なりに事情のある人物として演技しようと努力した。監督も僕をキャスティングした理由が、善良な目を持った殺人魔を考えたからだと言っていた。憐憫を持たせる殺人魔にしたかった」

親しい仲間で後輩のチョン・ユミ、キム・セロンと共に撮影したチョン・ギョンホは「僕たちは皆イワシ」と3人の痩せた体型をなぞらえて言った。「僕はそんなに力が強くない。だから女優らが怪我をしないよう気を付けたというよりは、互いに(笑)怪我をしないよう努力した。3人とも皆ガリガリに痩せたイワシみたいなので」

撮影している間、演技ではあるが他人を殺すシーンがすごく大変だったというチョン・ギョンホは、殺人魔キャラクターのオファーが入ってきたら今後5年間はやりたくないと話した。露出演技より1万倍ほど大変だとし「むしろお尻を見せる方がましだ」と決然とした表情で強調した。「露出より殺人演技が本当に1万倍は大変だ。人を殺すことがあまりにキツくて、本当にひどい瞬間だった。実際でもホラー映画を見れない方だ。脱ぐことならむしろ容易い。『無情都市』でほとんど毎回脱いでいたから(笑)。但しその体を維持するのはキツイ」

殺人魔演技はエネルギーの消耗がひどい作業だったというチョン・ギョンホは、ドラマ『果てしない愛』に終盤の力を注いでいる。ドラマが終わったらエベレストに登頂したいとし、ゆとりと休息を望んでいるようだった。まだやったことのないキャラクターが多く、多様な演技に挑戦したいとも話した。


「デビューして10年となったが、俳優チョン・ギョンホと言えば思い浮かぶ代表作がまだないことがむしろ幸いだと思っている。もちろん人々が会えばよく話す作品があるにはある。今でも多くの方がよく『ごめんね、愛してる』のことを話す。そうでなければ『あなた、笑って』とか『無情都市』のようなドラマのことを主に話す。一発はないが、継続して地道に行く今の位置が良い。これまで多くの機会があったし、挑戦してみることが出来るから。今の位置が有難い」

今後も地道に演技をしながら一歳ずつ歳を取りながら積み重ねていく経験を演技として見せたいというチョン・ギョンホは、ドラマの瞬発力と映画の慎重さを兼ね備えた俳優に成長したいと抱負を語った。