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『技術者たち』キム・ウビン、珍しくまっすぐな青年に出会う
ブラウン管やスクリーンで見せていた反抗的なイメージは、俳優キム・ウビンの実際の姿とは正反対にある。鋭い目つきに白い肌、語節毎に落ち着いて発音する低い声は、多くの青春スターの間でもキム・ウビンだけの存在感を完成させた。しかし作品の外の彼は珍しくまっすぐな青年だ。口から出る一言一言が謙遜と反省でいっぱいの彼の話は、キム・ウビンという俳優の次の歩みを期待させるに十分だった。

キム・ウビンは映画『技術者たち』で観客に対面している。仁川税関に隠された1千500億ウォンを40分以内に盗まなければならない技術者たちのビジネスを描いた物語だ。

『技術者たち』への出演を決心した理由を問う質問に、彼は「一つだけ挙げるのは難しいが、シナリオが興味深かったため」と答えた。続けて「このように良い先輩たちと一緒に出来る機会を拒む理由がなかった。「良い課外、要点だけをかいつまんだ課外を受けられる」と思った」ということだった。

2013年に公開された映画『チング 永遠の絆』に続き、彼は再びスクリーンの前面に出て弾みのある演技を繰り広げた。今回の映画ではさらに大きな比重を、またさらに集中して演じる必要があった。キム・ウビンは「シナリオを読んだ時は、ほとんど全てのシーンにジヒョクが登場する上に、映画がジヒョクの感情線通りに展開されるのでプレッシャーがあった」とし「現場でそのプレッシャーをふるい落してくれた監督や先輩に本当に感謝の気持ち」と話した。

彼の説明通り『技術者たち』の俳優キム・ウビンの演技に立体感を吹き入れたのは、共演した先輩俳優らだった。TVドラマで同世代の20代俳優らと主に共演していたとのは違い、今回はコ・チャンソクやキム・ヨンチョルなど、そうそうたるベテラン演技者たちとより近くでコミュニケートした。特に大先輩のキム・ヨンチョルとぶつかる毎シーンは、彼にとって大きな教えとして残った。

映画の公式席上でコ・チャンソクは、キム・ウビンがしばしば「愛しています」という携帯メールを送ってきたりすると言い、おどけて困惑を吐露したりもした。何事にも丁寧で礼儀正しいキム・ウビンだが、その折り目正しさの中に妙な愛嬌が隠れている。「先輩たちによくしようといつも努力しているが、すごく不足している」とし「それにもかかわらず温かく見て下さって、感謝するばかり」だそうだ。長い目に笑みをいっぱいに含んで話すその姿からも、どこか落ち着いたキム・ウビンにしかない愛嬌がにじみ出ていた。

「お兄さんたちに抱かれるのがすごく好きです。「愛している」という言葉を嘘で言っているのではありません。愛しているから愛しているって言うんですよ。ある瞬間「嫌いな感情は隠さなきゃいけないが、好きな感情をなぜ隠さなきゃいけないのか」って思ったんです。それからというものは友人や家族に愛しているっていう言葉をたくさん言っています。厚かましくです(笑)」

「最近はどんなお兄さんと会ったか」というおどけた質問に、キム・ウビンは「個人的な悩みがあって(チョ)インソン兄さんに連絡をした。過去にいろんな人がいる席で紹介されただけで、あまりお目にかかることが出来なかったが、電話をしたら時間を作って会ってくれた」と答えた。

「「もし時間が大丈夫だったら、30分だけ時間を作ってほしい」って言ったら、インソン兄さんが「もしかしてと思って聞くんだけど、本当に30分でいいの?」って面白く受けてくれました(笑)。会って焼酎を一杯やったんですが、やっぱり僕の悩みに明快に答えを下してくれました。僕にとって憧れの的である方なんですが、一緒に酒を飲んでいるということ自体が不思議でした。良い話をたくさん聞かせてくれました」

同じような時期にスターダムに上った同世代の俳優は、先輩とはまた違う地点で成長の刺激剤となりそうだ。
親しく過ごす友人であると同時に、ライバルとして競り合うこともある彼らに対するキム・ウビンの考えが気になった。しかし返ってきた答えは意外だった。「競争心に陥るというよりは、作品全体を見ることの出来る俳優」になりたいそうだ。このように模範的な答えをこのように真実味のある顔で言うなんて。この頃になると、人間キム・ウビンのねじれのない本音が全部見てとれた。

KBS2TVドラマ『学校2013』とSBSドラマ『相続者たち』は、キム・ウビンを一瞬でトップ青春スターの列に上らせた作品だった。ドラマで彼は、個性ある元モデル俳優から人並み外れた感度と独特なキャラクターを備えた卓越したスターとして認められた。キム・ウビンは「あまりに早く愛されたので、責任感が生じた」とし、「自分を信じて大きな仕事を任せてくれただけに、その期待に添いたい」と話した。

「まだ経験が多くないので完璧には出来ませんが、それでも自分が出来る範囲内では最後までやろうと思っています。しないで後悔するよりは、やって後悔する方がいいという考えです。それに有難さがすごく大きいからです。時間が流れるまま、自分の前に与えられたことをきちんとやりたいです。性格が肯定的な方なので、悩みは長く引きずりません。同じ状況に置かれているのなら、肯定的な人の方が良い結果を得るだろうって思うんです」

一方、『技術者たち』は2014年12月24日に公開され興行中だ。キム・ウビンをはじめコ・チャンソク、イ・ヒョヌ、キム・ヨンチョル、チョ・ユニ、イム・ジュファンなどが出演している。 [写真=sidus HQ]