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チョ・ヒョンジェ、善良な殻を破って出てきた男
チョ・ヒョンジェが、約1年6か月という長い空白の末に選んだキャラクターは、『ヨンパリ』の悪役ハン・ドジュンだった。 善良な印象のためにいつも正義漢で優しい役を務めてきた彼は、デビュー以来初めて悪役という勇敢な挑戦をした。 

無謀ともいえるチョ・ヒョンジェの意外な選択は、大成功だった。 『ヨンパリ』は、視聴率20%を越えるシンドローム的な人気を得てチョ・ヒョンジェは、腹違いの妹を3年間深い眠りにつかせた血も涙も無い財閥の会長ハン・ドジュン役で、もう一度視聴者に深い印象を残した。 

『ヨンパリ』放送終了後に会ったチョ・ヒョンジェは、作品を終えた爽快さとドラマの成功で明るい表情をしていた。 忙しい撮影スケジュールで、あわただしい撮影を続けてきたが、久しぶりのカムバックにキャラクター変身と良い視聴率、チョ・ヒョンジェは二兎を得るのに成功した。 

「久しぶりのドラマで、終わりが良くて、一旦はうれしい。 視聴率も良く、ハン・ドジュンのキャラクターも好かれて、感謝の気持ちでいっぱいです。 思っていたより好かれて、良かった」

2桁の数字で始まった『ヨンパリ』は、20%を越えるシンドローム的視聴率を記録し、お茶の間から愛された。 地上波のミニシリーズが大部分1桁の視聴率を記録する全体的な下降勢なのに比べて、『ヨンパリ』の善戦は、一層意味が格別だ。

チョ・ヒョンジェは、放送初盤から続いた生放送撮影の疲労を忘れられたのは、ドラマの人気のおかげと、話した「まず、雰囲気が本当に良かった」と言うチョ・ヒョンジェは「視聴率が良かったから、皆疲れて倒れそうでも、愛の力でやり抜いた」とし「視聴者の皆さんの愛のおかげで、皆頑張って撮影できた。 僕も久しぶりの出演だから、情熱を込めて演技した」と、語った。

大きな目と実直な印象のある目鼻立ちのチョ・ヒョンジェは、いつも善良な人物を代表するイメージだった。 しかし、『ヨンパリ』のチョ・ヒョンジェは、180度変わった。 デビュー以来、初めて悪役に挑戦したチョ・ヒョンジェは、これまでの善良で正しいイメージを脱いで、悪役として新しく生まれ変わった。 

悪役消化についての満足度を質問すると「中間。世間のことは、全て良い所は無く、完璧は無い」と言う答えが帰って来た。

どうかすると、全てが“縁”という言葉で片付く。 愛する人と出会うように、良い作品に会うのも縁という他に説明できない。 『ヨンパリ』のハン・ドジュンに会って、演技人生の新しいドアを開いたチョ・ヒョンジェもまた「良い作品と会うのは縁だと思う。 本当に感謝している」と、うなづいた。

小さく笑って「20代の時は、悪役のオファーが無かった。 1、2回あったかどうかだ。 誰も悪役を考えなかった。 『ヨンパリ』を見てから、このキャラクターが僕に似合うようだと言ってくれた人が多い。 これから演技することにおいて、ハン・ドジュンのキャラクターが、助けになると思う。

悪役を務めることに対する負担は、全く無かった。 いつも悪役をやりたかったから。 外国映画の中でも悪役が主人公の映画は多い。 俳優として様々なキャラクターを演じたい。 不安より新鮮さを感じる」

20代には、いつも王子や神父などの純粋で澄んだイメージのキャラクターに閉じ込められていた。 『ヨンパリ』で、彼は悪役も200%消化できる俳優ということを証明してみせた。 『ヨンパリ』は、一層スペクトラムが広い俳優として跳躍するチョ・ヒョンジェの新しい踏み台となった。

「いつも正しいイメージのキャラクターを演じてきたせいで、皆知らなかったようだ。 でも、それは自分の思い通りにはならない。 いつも変身したかった。 『他のキャラクターもできるのに、僕には異なる面もあるのに』と、枠をこわしたいと思っていた。 そんな面を見て、キャスティングしてくれた監督、作家に感謝している」

『ヨンパリ』のハン・ドジュンは、いつも孤独だった。 幼少期からハン・ヨジン(キム・テヒ)と比べられて育ち、成人してからも自分の場所を守れず危うい人生だった。 妻を愛していたが、結婚生活は愛より権力のために道具と手段にしなければならず、いつも自分のための人物はいないという孤独と不安のなかで戦争のように生きて、悲惨な死を迎えた。

チョ・ヒョンジェは「ハン・ドジュンは、誰が見ても完璧なようだが、幸せな家庭ではなかった。 自分が上に立たなければ最高になれない状況を見ながら育っただめに人間味が無く、野望だけを持って生きていた」とし、「実質的に、周囲にもそんな人しかいない。 渇いた環境だから、冷徹になるしかなく、異母妹に対しても罪深いことをするしかなかったのだ。 どうかするとハン・ドジュンは、彼にまつわる社会が作り上げた怪物と言える」と、自分が演じたハン・ドジュンのキャラクターに対する考えを語った。

『ヨンパリ』のハン・ドジュンと別れたチョ・ヒョンジェは、ハン・ドジュンにチョ・ヒョンジェに戻り、また別の“人生キャラクター”に会うための準備に入った。 

「俳優だから一旦は、良い作品にあうのが重要。 『ヨンパリ』のバトンを受け取る自分だけの良いキャラクターをお見せするため努力する」と、良い作品でまた会う事を約束した。