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超運の良い青年、ドラマ『宮』のチュ・ジフン
「一番言いたいことですか?感謝、感謝、また感謝です」
「幸運」だと思った。20歳になったばかりでモデルをしていた時も、俳優に転身した1年目も、たちどころに“トップ”という冠を勝ち取った、とてつもなく運の良い青年チュ・ジフンのことである。まだ「皇太子シン」という呼び方がしっくりくる俳優チュ・ジフンは、最近終映したMBCドラマ『宮』で演技デビューした初々しい新人である。我こそはと言う俳優も概ね「スター」という名前を得るまで、涙に濡れたパンを食べた時代があったことを前提にすると、チュ・ジフンにとってドラマ『宮』は、俳優としての「ロト当選」と言っても過言ではないようだ。
チュ・ジフンもこれに同意するだろうか?18日午後、ソウル清潭洞で会ったチュ・ジフンは、「感謝、感謝、また感謝です」と言う言葉で、気持ちを代弁した。彼は上気した顔で「何も知らなかった無名新人チュ・ジフンに、機会を与えてくれたドラマ『宮』と、全面的に信頼を寄せてくれた俳優の先輩方、そして制作陣に表現できないくらい感謝しています」と語った。





「『宮』の撮影の間中、うなされて悪夢を見ました」しかしこの運の良い青年の内側を覗いてみると、忙しくなった理由を「幸運」にだけ求めるのは酷である。「『宮』の撮影の間中、毎晩うなされました。初作品で主演です。毎日悪夢を見て、夢遊病患者のようにパッと起き上がって寝言で台本を覚えたりしました」チュ・ジフンは「振り返ると、演技と時間との関係全てのことが心残りです」とし、「全てをかけて演じました」という言葉で状況を整理した。視聴者からは見えない「死角地帯」で、どれだけ多く悩み努力をしたか推測できる瞬間である。モデル出身のビギナーの俳優から感じられる“硬さ”が見られなかった理由も、なんとなく分かるようである。

「シンが、実在の人物ならとても親しい友達になったと思います」『宮』を通じて得た物は何であるか聞くと、チュ・ジフンが返してくれた答え。一番の収穫は「皇太子シン(ドラマ『宮』でチュ・ジフンの劇中の配役)だという。「シンがブラウン管の外に実在するなら、たぶんとても親しい友達になっていたと思います。あまり出しゃばりませんが、一度決心をすると座中を圧倒するリーダーシップもあり(笑)、一方暗い面もあります、シンは僕と似ているところが多い友達です」ドラマは終映したが、チュ・ジフンは相変わらず自分に根を下ろした、男性らしくも純粋な「シン」の魅力にどっぷりつかったままであった。

「ユン・ウネは素晴らしい先輩、かわいい妹です」それなら、ドラマの相手役チェギョンは?いいえ、もっとストレートに恋愛説が、もくもくと立ちのぼっているユン・ウネに対する感情は?結論から言うと「ユン・ウネは、とても淡白に同僚として好きです」というのが、チュ・ジフンの答えである。「ドラマのチェギョンは面白いです。愉快で明るく明朗です。人擦れしていないように見えるところは、おバカではなくかわいく感じます。取り立てて理想のタイプを考えたことはありませんが、もしチェギョンのような女性がいたらとても好きになると思います。ユン・ウネさんですか?とても良き先輩です。息がよく合うパートナーです。またかわいい妹でもあります。それが全てです」

「子供の頃の夢、世界征服と良いお父さんになること」ところでこの方は、対話をすればするほど面白い。子供の頃の夢を聞くと“世界を征服”と、“良いお父さんになること”だった。(本当に子供の頃の夢だと強調した)ファンカフェの名前も「世界を征服する俳優チュ・ジフン」である。“大統領”,“医者”を夢見る平凡な子供たちとは違う子供だったようである。耐えきれずに直ぐに「なぜそう考えるようになったのか」という質問をしてしまう。「ハハハ」声を出して笑うチュ・ジフン。子供をもうけて子供と一緒に素晴らしい人間に成長したいそうである。「世界征服」の夢のため、ファンがその念願をカフェ名に反映したのかと聞くと、「ファンと気持ちが通じたのかな?」と誇らしげに微笑を浮かべる。

「強い役を演じてみたい」上出来の一歩を踏み出したチュ・ジフン。6月頃に活動再開を予想する彼に、演じてみたい次回作のジャンルを聞いてみると「ドラマはもちろん、ミュージカル、映画と全て挑戦してみたいです」と目を輝かせる。ミュージカルの話しに歌唱力を披露して欲しいとお願いすると、笑いながら「舞台の味を知っているから、ミュージカルに欲が出るのです」と説明した。トップモデルとして、舞台でスポットライトを一身に浴びたその快感を覚えているというのである。どのような俳優になりたいのかも聞いてみた。「クールな役を演じたので、温かみのある役柄も演じてみたいです。映画『公共の敵』のソル・ギョング先輩や、『ハンニバル』のハンニバル・レクター博士のように、とても強いイメージも演じてみたいです。本当の希望は前作で何を演じたのか思い出せないくらい、毎作品に完全に没頭することです。『アイ・アム・サム』をご覧になりましたか?ショーン・ペンの演技を見て、以前どんな役を演じたのかまったく思い出せませんでした。わぁ、すごいな、僕もそんな俳優になりたいです。一生けんめい努力します」タレントのイ・ミンギ、チョン・ウィチョル(レインボーロマンス出演)、イェ・ハギョン(ノンストップ3出演)等、ごく親しいモデル出身の俳優らと時折お酒を飲む以外は、めったに外出しないというチュ・ジフン。休息時間、彼の一番の友は本である。「長期間は休めませんでしたが、写真集の撮影を兼ねてバリに行って本を好きなだけ読みました。5泊6日の間に3冊読みました。読むのは早いほうです。あ、泳ぎもしました。夜の水泳はとても楽しかったです」

告白するが、チュ・ジフンの急成長は、基礎がなっていない“80年代式高速成長”と似ているのではないかと心配もした。しかしチュ・ジフンとの短い対話は、彼が主演キャスティングという3つ葉のクローバーに、“努力することと悩むこと”で葉をもう一枚加えたのではないかと、葉っぱを裏返してみたくなる。[写真 : innolife & joynews]