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チ・ジニとヨム・ジョンア「映画では恋人、ふだんは兄妹」
イム・サンス監督の映画『古い庭園』は、ファン・ソギョンの同名小説を原作にした作品である。小説は80年代、運動家の後日談小説の完成版として評価され、2000年5月に発刊されて以来、ベストセラーになった。映画は小説と同様、5.18光州民主化運動に参加し、80年代の新軍部に抵抗して17年間ムショ暮らしをする“オ・ヒョヌ”と、彼の逃避生活を助けて恋に落ちる美術教師“ハン・ユニ”の愛を描いている。しかしイム・サンス監督は、オ・ヒョヌ役を演じたチ・ジニとハン・ユニ役のヨム・ジョンアを通じて原作小説とは異なった、彼独特の『古い庭園』をスクリーンに創りだした。映画『古い庭園』の二人の主人公チ・ジニとヨム・ジョンアに、28日、ソウル三清洞のあるカフェで会った。立て続けのマスコミとのインタビューで、二人は多少うんざりした様子だった。特に結婚を2日前にしているヨム・ジョンアは、自ら心に余裕がないと申し訳ながっていた。しかし映画に関する話が始まると、二人はいつの間にか姿勢を正して座り、記者の質問に答え始めた。



イム・サンス監督への信頼から
小説と映画の“オ・ヒョヌ”は、いわゆる根っからの運動家である。80年代の時代的な痛みを全身で勝ち抜いた青年である。チ・ジニは大学在学当時、運動ではなくスポーツに関心があったという。80年代中盤、ソウル新村近隣で暮らしていた彼は、大学生のデモを見て「国はどうしてこうなったのか」と心配していた高校生だったという。大学に入ってもバスケットボールなどのスポーツにさらに汗を流した。彼にオ・ヒョヌは馴染みのない人物だった。しかしイム・サンス監督がオ・ヒョヌを再創造した。周囲の知人はイム・サンス監督の映画には、無条件出演したほうがいいと忠告をした。『浮気な家族』に出演したファン・ジョンミンが代表的だった。ヨム・ジョンアは、「以前のイム・サンス監督の作品ならできなかったかもしれない」と告白した。『乙女たちの夕食』、『涙』、『浮気な家族』などで見せたイム監督の演出は一言で衝撃的だった。その衝撃を受け止める自信がなかったという。しかしシナリオを読んでイム監督に会い、ヨム・ジョンアは『古い庭園』のハン・ユニを理解し受け止めることになる。イム監督への信頼が生まれたからである。映画を撮影してヨム・ジョンアは、監督の演出力を信じ、言われるままに演じたという。完成版を見た瞬間、その選択は間違っていなかったと確信した。ヨム・ジョンアは「映画が面白いという自負心を感じた」と撮影の感想を語った。

5年前、映画『H』で初めて出会った二人
5年前、立場は違っていたが状況は似ていた。チ・ジニは普通の俳優とは違い、大学卒業後に社会生活をしてから俳優の道に足を踏み入れた。稀に見るケースである。彼が現在のスターダムにのし上がったのは、『大長今』のミン・ジョンホ従事官役が大きかった。みずからミン従事官役は幸運だと言っている。『大長今』がいわゆるヒットする前、チ・ジニは俳優として存在感が大きな俳優ではなかった。彼自身も否定していない。ヨム・ジョンアは芸能界のエリートコースを歩いてきた俳優だと言える。ミスコリア出身、そして大学で演劇映画専攻。以降青春ドラマの主人公を経て、お茶の間の主役として人気がでた。しかし映画俳優としての可能性は、本人自らも見当がつかなかった。そんな頃、チ・ジニとヨム・ジョンアは映画『H』で初めて出会った。そして互いに通じる部分があることを知る。ヨム・ジョンアより1歳年上のチ・ジニは、ヨム・ジョンアと兄妹のように気兼ねのない関係になった。そして俳優としての互いの悩みと人生の悩みを打ち明けるようになった。

映画では恋人、ふだんは兄妹
記者とやり取りする問答が、二人の漫談と互いをおだてようと飛び火し始めたのは、映画『H』からはじまり、二人の縁を話し始めてからだった。チ・ジニはヨム・ジョンアを指して「シム・ヘジン依頼、こんなにスリムですっきりした俳優は見たことがない」と語った。ヨム・ジョンアは、「まだ見せていない姿が無尽蔵な俳優」だと、チ・ジニを賞賛した。映画に恋人として出演したが、ふだんは兄妹のように、互いの個人的なことに関してもあれこれ話すほうだという。
チ・ジニはヨム・ジョンアの結婚式の司会を引き受けた。映画のオ・ヒョヌとハン・ユニは恋人だったが、その愛は互いになければ死に、叶えられない情熱的な恋愛を越えた場所に位置している。それはまさに互いへの変わらぬ信頼と信望が元になっているからだろう。映画の話はいつの間にかヨム・ジョンアの結婚の話しにそれた。チ・ジニはヨム・ジョンアに結婚の先輩として、結婚生活の様々な助言を忘れなかった。ヨム・ジョンアは結婚生活の気になる点をあれこれ尋ねた。互いに子供の頃の写真を見て、まるで兄弟のように似ていたという言葉は余計なことではないように思えた。二人の対話はインタビューが終わった後も続いていた。その様子はとても仲良さそうだった。