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BIGBANG、アイドルグループじゃないなんて…
ヒップホップグループBIGBANGはアイドルではない。少なくともBIGBANGの所属社側の見解によるとそうだ。BIGBANGの所属社YGエンターテイメント側の関係者は「BIGBANGにアイドルグループという修飾語をこれ以上使わないことにした。」と明らかにし、「BIGBANGは既存アイドルグループと年が若いということ以外には共通点があまりない。既存アイドルグループとかなりの差がある。」と主張した。関連記事によると「BIGBANGは外見を表に出して10代ファンを攻略するいわゆる『花美男グループ』ではなく、メンバー全員が歌とラップだけでなく作詞、作曲、編曲などプロデュースまでも直接やりこなすグループなので、アイドルグループとしての『要件』を取り揃えていない。」と言うのだ。

実際は所属社側でアイドルという単語を使おうが使うまいが、大きい変化はない。本来アイドルという概念は受け入れる側の意識であり、供給する側のブランドイメージではないからだ。依然としてBIGBANGはBIGBANGであり、BIGBANGが大衆に受け入れられるイメージは同じだろう。ここで実際に争点になる部分はアイドルに対する所属社側の概念だ。まるで朱字のように取り去ろうと苦労する姿からしてそうだ。


所属社関係者側の基準で見ようとすると「メンバー全員が歌とラップだけでなく作詞、作曲、編曲などプロデュースまでも直接やりこなす」なら「アイドルではないこと」になるという風にだ。しかしプロデュース過程に積極的に参加しても、依然としてアイドルと呼ばれる人は多い。ジャスティン・ティンバーレイクやビヨンセ、大塚愛などがそうだ。一方、自分が直接作詞作曲に参加しなかったからと言って、アイドルに分類されるべきだというのも理に合わない。そんな風ならパヴァロッティもアイドルだ。大衆が受け入れる次元で提示されうる基準は『態度』の問題だ。自分が作詞、作曲の外、プロデュース過程に全面的に参加しても、作り出す音楽の方向性によって評価が変わりうる。明白な自分の色なくして大衆迎合的発想で音楽を作り出すミュージシャンなら、ただの『シンガーソングライター』程度に呼ばれこそすれ、本当に真のミュージシャンとして分類されることはない。

真のミュージシャンと言うのは八方美人を意味するのではない。自分が明確なコンセプトを持って自分の個性をしっかり持ち、それを頑なに追い求める『態度』で、大衆は真のミュージシャンを区分する。こんな点で、ビッグバンの音楽は微妙な点がある。ヒップホップグループを宣言したが、ヒップホップジャンルを本格的に解釈したというより、大衆の趣向を強く加えた印象が濃い。アルバムにはポップバラードもファンキー風のナンバーもある。ジャンルの多様性を敢えて指摘する理由はないが、問題はまだビッグバンを明確に区分できる強い個性がにじみ出て来ないという点だ。

ビッグバンのメンバー G-ドラゴンがある日刊紙とのインタビューの途中「欲を言えば世界的な流行に合わせたいが、韓国特有の大衆性も考慮しなければならないから大変な点もある。」と言及したことは、ビッグバンをただの『大衆趣向シンガーソングライター』程度に認識させる。売る方法によっていくらでもアイドルに分類されうる立場だ。実はこの『売る方法』こそ大衆が認識する最大の『アイドル基準』になっている。総合商品セット的にミュージシャンを売っていたら、該当のミュージシャンがいくら自分の音楽に心血を傾けようが、しばしばバラエティー型アイドルとして認識されてしまう。こんな基準で見ると、ビッグバンは典型的なアイドルマーケティング方式で企画されて売れたケースだ。まずビッグバンの誕生過程をよく見よう。

ビッグバンはMTVのリアルドキュメンタリー番組『ビッグバン』を通じて初めて大衆に紹介された。この過程でメンバー達のオーディション、トレーニング過程、生活ぶりが番組で公開された。毎週練習過程を通じてメンバー候補者間の優位がつけられたし、それに従った厳格な評価が下された。五人のメンバーは放送画面を通じて決まった。このようなオーディション型ドキュメンタリー番組は、日本の地域放送局「テレビ東京」のオーディションプログラム『ASAYAN』の影響が大きい。『モーニング娘』『ケミストリー』『鈴木あみ』など一世を風靡した人達が皆ASAYAN出身だ。注目すべき部分は、このようなオーディション型ドキュメンタリー番組が 『アイドル排出用』という点だ。特に経済不況期のアイドル排出に適合する。経済不況期のアイドル排出は難しい。企画社側の意図どおり制度化されたアイドルのイメージは大衆の拒否感を買う。「私たちのような平凡な子供達」であることを強調し親近感を高めて、これらの葛藤と悩みを盛り込んだ『アンダードッグイメージ』を強調することがアイドル排出に役立つ。真のミュージシャンとして市場に出ようとする人達にはこのような戦略は不必要だ。むしろ危ない。

アーティスト市場は相変らず神秘主義が通用する頑強な市場だ。このように典型的なアイドル戦略により誕生したビッグバンは、以後も『売る方式』の面では徹底的にアイドルとして大衆に近付いた。メンバーは本名を使わず耳にぐっと響くニックネームで登場した。ビッグバンのCDブックレットには「ビッグバン1~4集シングルアルバム及び1集正規アルバムの中に入っているマウントを全て集めれば、ビッグバンファンクラブメンバーの資格が付与され、コンサート及びYGで主催する各種行事で特典が受けられます」と書かれている。アルバムには近ごろアイドルアルバムの定石のようになった「海外作曲家の曲」が入っている。正式デビュー以前にすでに制服業社が6ヶ月間3億ウォンという破格的条件でモデルに抜擢した。スポーツブランド『FILA』と契約してすぐ、ビッグバンイメージを活用した新学期用かばん『ビッグバンスペシャルライン』が販売される。初単独コンサートライブDVDにはコンサートの外に、メイキングフィルム、未公開映像及びコンサートスチールカットを選んでデザインした写真集も入っている。ラジオでビートボックスと声帯模写など個人技バトルを広げるかと思えば、KBS『ギャグコンサート』の『ファッション7080』にカメオ出演したりした。

昨年12月に放送されたMBC『歌謡45年、ライバルショー』では、1990年代後半を席巻した『H.O.T.』の『キャンデー』を歌って歴代最高アイドルグループのバトンを受け継いだことを暗示した。この位になればアイドルとしてもかなり定石的なコースを『まともに』 踏んで来たわけだ。こんな正統派アイドルマーケティンググループ『ビッグバン』が「アイドルではなく」なってしまった経緯は単純だ。あふれるアイドル市場で目立つため「実力派アイドル」のキャッチフレーズをつけた。少し具体化させてプロデュースにも参加する「自主生産型アイドル」 概念を入れた。

この過程で歌にも「同じ服を着て枠にはめられた絡繰り人形パーティー/ 比較されることさえ嫌だ」 (シングル 『ラララ』 中) のような刺激的で露骨な一般アイドルグループ批判が登場した。すなわちアイドルと正統ミュージシャンの間の『階級的差』を浮上させて「アイドルを飛び越えるアイドル」になった。概念が複雑になると、初めから以前の過程をすっかり無視して「アイドルではない」が出て来た。しかし今の状況では、ビッグバンはただ「アイドルではなく、主張することで個性を引き立たせるアイドル」でしかない。[写真 = NEWSIS]