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『大長今』のチ・ジニ、「復讐したい人がいる」
「そうです。ぼくにも復讐したい人が当然います」

チ・ジニは断言した。復讐の方法も具体的に描写した。瞬間彼の眼差しが厳しくなった。そのチ・ジニの眼光は、映画の主人公テスと重なるということが、『壽(ス)』(製作:Triz club)を見て分った。在日韓国人 崔洋一監督の新作『壽(ス)』で、チ・ジニは19年間離れ離れで暮らしていた弟の死を目の当たりにし、復讐を敢行する解決士“テス”を演じたからである。彼が『壽(ス)』に出演したきっかけは簡単だった。ハードボイルド映画の巨匠 崔洋一監督の作品だということに、無条件惹きつけられたからだ。崔洋一監督の現場のウワサも聞いた。シナリオを読んだら、徹底したアクションシーンが飛びかっていた。


しかしチ・ジニは、身体を激しく動かした後に満喫する“きつさ”が好きだった。テスはアクションで自分を説明しなればならないキャラクターだった。崔洋一監督は日本映画界で尊敬されているので、一緒に映画が撮れるということだけで意味深いと確信した。トラ監督とウワサされる在日韓国人 崔洋一監督の撮影現場は、恐いものではなく厳格だった。「監督は撮影を妨害するいかなる要素も望みませんでした」チ・ジニは崔洋一監督と撮影を進めながら、新たな撮影現場を経験した。「リハーサルを何十回も重ねますが、いざ撮影に入ると1、2回でカットを撮ります。俳優にイエスとノーを正確に教えてくれました」さらに崔洋一監督が要求するアクションも、今までのアクションシーンとは違うものだった。「アクションのムダを省いて、それこそ罵詈雑言を吐く本当のケンカのような演技を要求されました」解決士テスは、チ・ジニの言葉通り、ありふれた二段回し蹴りもしない。実際に押してど突くような、徹底したアクションを駆使している。

シン・ヨンイルの漫画『ダブル・キャスティング』を原作にした『壽(ス)』のあらすじは、弟の死への双子の兄の復讐である。崔洋一監督は、記者に魂の復讐を描きたいと語った。肉親の死を目の当たりにしたテスの復讐劇は、具体的なフィクションやドラマよりも、人間の野性的本能に忠実である。だから聞いてみた。チ・ジニもやはり、そのような復讐心に燃えたことが一度でもあるかと。チ・ジニはテスの復讐心のように、激しい感情を経験したと打明けた。もしそうなら、テスのように復讐したいのだろうか?「結局自分の手が汚れるだけです。生きているとそういう復讐の仕方は、復讐ではないと思いました」
話題を変えて彼の日常を聞いてみた。「最近子供と遊ぶのが一番楽しいです。17ヶ月になりましたが、いくら疲れていても子供の顔を見ると笑顔になります」チ・ジニの顔はたちまち明るくなった。彼の顔は、トレードマークのようになった『大長今』のミン・ジョンホ従事官のように柔和なことこの上ない。

*解決士―解決が困難なことや債務などを、報酬を受け取って暴力で解決することを専門にしているチンピラ