Home > エンターテイメント > スターインタビュー > ファン・ジョンミン、「いい演技?7千ウォンが惜しくないと思わせたい」

ファン・ジョンミン、「いい演技?7千ウォンが惜しくないと思わせたい」
「少なくとも映画のチケット代7千ウォンが、惜しくないと思わせないと」。俳優ファン・ジョンミンの口から出る言葉は、やけに真実味がある。説得力があるというか。決して大衆を煽る雄弁なスターではないが、彼の言葉は心を動かす。どこかとつとつとしていて、きわめて平凡な言葉にもかかわらず、聞く人をうなずかせるファン・ジョンミン独特の魅力がある。

6月20日に公開した映画『黒い家』は、ファン・ジョンミンがホラー映画に初挑戦することで注目を浴びている。韓国映画界の演技派俳優ファン・ジョンミンが見せるホラー映画。これが『黒い家』に注がれる関心の理由である。映画の公開を前に会ったファン・ジョンミンは、やせてすらりとした印象だった。幼い頃のトラウマで苦しみ、不眠症の保険調査員の役に、大きな体は似合わないと思い減量したからである。


「ジャンル映画というか、ホラー映画の演技にはパターンがあるそうだ。初めはとても大変だった。怖がる演技も色々なので。例えばシナリオには“ビックリ驚く”“後頭部がゾッとする”このように書かれている。それを全て変えて表現するのが、ホラー映画の演技の特徴だ。多くを学んだ」

ホラー映画には欠かせないのは女優の鋭い悲鳴だが、その代わりに『黒い家』で観客は何を楽しめるかを聞いた。「そうだな(笑)。僕も声高に叫んでみたが、多発すると面白みがない。恐怖に関して自問自答した。難しい」。男性のホラー演技も、風変わりで味があるだろうとファン・ジョンミンは言う。

毎回新たなジャンルに挑戦し、大幅な演技転身を見せてくれる彼は、「イメージチェンジを念頭に置いて、作品を選ぶわけではない」と語る。しかし演技において最も基本的な原則は、「7千ウォンを惜しいと思わせない演技を見せたい」ということ。「登場人物が変わり、映画が変わり、ストーリーが変わるので、その中のファン・ジョンミンは毎回違わざるを得ない。それならば観客は何が面白いのか。僕はファン・ジョンミンをさらけ出す考えはない。だが、お金を支払った方々に、恥じない演技を見せたい」、「それこそ、映画チケット代7千ウォンを惜しいと思わせない演技が見せたいと思っている。映画が終わって劇場を出た後に観客がする話ほど、真実を語るものはない。友達同士で“カネがもったいないと思わないか?”というような会話だ。カネがもったいないという言葉は聞きたくない。それが確信であり、真理だと思う」

映画と演技のことなら、ファン・ジョンミンは夜を徹して話していそうである。そのことだけで頭が一杯なので、どうしようもないというファン・ジョンミン。映画の撮影現場でも数多くのアイディアを出し、映画に関する考えを話していると、撮影が終わる頃には映画への思いをすっかり話してしまうという。バカ正直に原則を守るファン・ジョンミンが挑戦する初のホラー映画『黒い家』で、また新たな彼に出会える。